<資料>

昭和34年9月26日、伊勢湾台風中部を襲う 中部訪問7回目

10月3日より激励に

 東海地方に甚大な被害をもたらし、深刻な爪跡を残した伊勢湾台風。同志の被災
に心を痛めた。そして昭和60年5月24日中部代表者会議において勿体無くも、直ち
に駆けつけれなかったことに対しお詫びをされたのである。

●幸の風 中部の空より

 昭和34年の秋9月伊勢湾を襲った台風に街々は濁流にのまれた。私は被害の甚
大なるを耳にし救援対策を指示しつつ友の無事を祈り念じた。被災の日より一週間
ようやく私は苦しみの友のもとへ辿りついた。泥水に胸まで浸かりながら交わした再
起の語らい。たくましき仏子の笑みに、未来への曙光を見、安堵しつつ万感の思い
で勇躍の旅立ちを願った。

わが愛する使命の同志らよ 強くあれ また強くあれ
君ら立ちて 悲惨なこの天地に 必ずや 幸いの花々を咲かせよ
君らよ立ちて この国土世間を覆わんとする 宿業のむら雲を払いゆけと
そしていつの日か 必ずや 常楽の仏国土を築けと---