開目抄 |
【本文】 鉄を熱にいたう・きたわざればきず隠れてみえず、度度せむれば きずあらはる、麻子を・しぼるに・つよくせめざれば油少きがごと し、今ま日蓮・強盛に国土の謗法を責むれば此の大難の来るは過去 の重罪の今生の護法に招き出だせるなるべし |
【内容】 この開目抄は、文永9年2月に佐渡で認められ、四条金吾を通し て門下一同に与えられたお手紙です。この御書で大聖人が末法の御 本仏であることを明かされたので「人本尊開顕の書」と言い、「法 本尊開顕の書」である観心本尊抄とともに大事な御書です。 今回の範囲では、鍛冶屋が何度も何度も鉄を熱いては打って、鉄 の中の不純物を出すように、また麻の種から油を採るのに強く搾ら なければ採れる油が少ない例えを引かれ、大聖人ご自身が強盛に謗 法を責め折伏を実践していったので、過去世の謗法の重罪を滅せん がために、種々の大難が顕れたとおっしゃってます。 折伏を実践する功徳によって、生命にこびりついている汚れが剥 がれ出てきます。これが難であり、この難と戦って乗り越えていく ことによって宿命転換ができると教えられています。 難と戦うといっても喧嘩するわけではなく、自身の生命に仏界の 境涯を顕すということです。 自身の宿命を転換するためにも、勇敢に折伏に挑戦していきまし ょう。難が起きたらチャンス! 2006/02/13(月) どん兵衛の館にて |