三沢抄
1489頁15行〜1489頁17行

【本文】

  此の法門出現せば正法・像法に論師・人師の申せし訪問は皆日出
 でて後の星の光・巧匠の後に拙を知るなるべし、此の時には正像の
 寺堂の仏像・僧等の霊験は皆きへうせて但此の大法のみ一閻浮提に
 流布すべしとみへて候、各各はかかる法門にちぎり有る人なれば・
 たのもしと・をぼすべし

【内容】

  この御書は建治4年2月身延の地から駿河国、今で言えば静岡県
 の三沢に住んでいた三沢さんに与えられた激励のお手紙です。
  三沢さんは、大聖人門下が権力により迫害されるなか、幕府の目
 を恐れて大聖人から遠ざかっていた人のようです。
  今回の範囲では、佐渡流罪以後に初めて、末法に弘めるべき真実
 の大法を明かしたのだから、太陽が出た後の星のように、また一流
 の人の後の三流の人のように、正法・像法時代の法門はすべて力を
 失い、この大聖人の仏法のみが広宣流布していくであろうと大確信
 を述べられています。そして、広宣流布の陣列に連なって戦い抜く
 人は絶大な功徳の人生が開け、成仏、すなわち人間革命は間違いな
 いので頼もしく思っていきなさいと激励されています。
  私たちも、地域で、社会で、人生で勝利の旗を打ち立てていける
 ように、大確信を持って対話に励んでいきましょう。

               2005/07/11(月)  どん兵衛の館にて


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