崇峻天皇御書 |
【本文】 中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ね もよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ、穴賢 穴賢、蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり、 此の御文を御覧あらんよりは心の財をつませ給うべし |
【内容】 この御書は建治3年9月11日、身延の地から鎌倉の四条金吾に 与えられたお手紙で、蔵の財、身の財、心の財を説いた三種財宝御 書とも言われてます。四条金吾は、勇敢な信心を貫いたため、主君 から疎まれ、同僚からも迫害を受けていた当時のものです。 今回の範囲では、仕事においても、学会活動においても、近隣地 域の方々との関係においても、周囲から賞賛される勝利者になって いきなさいと指導され、勝利者になるためには、蔵の財、身の財よ りも心の財が一番大事であると教えられています。心の財とは、信 心によって育まれる福徳あふれる豊な人間性であり、豊な心の財の あるところに、蔵の財、身の財も具わってくるものです。 最後に、この御書を拝読したからには、深き信心と誠実の行動を 根本に心の財をつんでいきなさいと指導されています。 今日よりは、共々に、人間としての勝利者になるべく、一層、学 会活動に励んでいきましょう。 2005/04/01(金) どん兵衛の館にて |