【内容】
この御書は建治元年5月25日、鎌倉のさじきに住んでいた婦人
部の方が、大聖人に単衣の衣類を真心から御供養されたことに対し
て認められたお手紙です。
今回の範囲では、冒頭で「春の野の草がみちているところへ豆つ
ぶばかりの小さな火を放てば一時に無量無辺の火と広がる」例えを
ひかれ、この真心の御供養も一着の単衣ではあるけれども、すべて
の仏に供養したことになり、その功徳も、御供養された婦人部本人
のみでなく、周囲の方々にまで至ると教えられています。
今回の御書では、御供養という行為を通してその功徳にふれられ
ていますが、形式的なものではなく「心こそ大切なり」と言われる
ように、その真心が大切です。法のために尽くす実践、志が、本人
の福運となるだけでなく、周囲の方々へも広く及んでいくことを教
えられています。
このことは、依正不二の原理からもわかるように、自分に福運が
つけば、周囲にも及ぼすことができるということです。すなわち、
自身が深く決意し、祈り、行動していくならば、その波動は周囲に
及び状況を変革していけるということです。
1000万という、広布の一番星を勝ち取るためにも、自分がや
るんだ!と決意し、立ち上がって、一人ひとりとの対話を拡大して
いくことこそが、周囲の変革をもなしとげ、広宣流布へ近道である
ことを確信して、堂々と戦っていきましょう。
2004/05/05(水) どん兵衛の館にて
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