乙御前御消息
1220頁9行〜1220頁12行

【本文】

  されば妙楽大師のたまはく「必ず心の固きに仮りて神の守り則ち
 強し」等云云、人の心かたければ神のまほり必ずつよしとこそ候へ
 是は御ために申すぞ古への御心ざし申す計りなし・其よりも今一重
 強盛に御志あるべし、其の時は弥弥十羅刹女の御まほりも・つよか
 るべしと・おぼすべし

【内容】

  この御書は建治元年8月4日、乙御前御消息となっていますが、
 乙御前の母に宛てられたお手紙です。乙御前の母は、日妙聖人の法
 号を頂き、日本第一の法華経の行者の女人と称された方で、婦人部
 の皆様のことです。
  今回の範囲では、まず妙楽大師の言葉をひき、諸天の守護も各人
 の心の強さによると言われています。「信心してるから大丈夫」と
 いうのではありません。信心しているからこそ用心をおこたりなく
 することが大事であり、強い信心があってこそ諸天の働きが顕れる
 ということです。
  また、後半では、これまでの信心を称賛されながらも、更に深い
 信心に立って戦っていくようにご教示されています。
  過去にどんなに戦っていても、今、停滞したならば魔に破られる
 ことになってしまいます。過去は過去。今日より明日へ。今まで戦
 いきった人も、不完全燃焼だった人も、今日よりは、新たな更なる
 決意で、日々、前進の信心に立って戦いましょう。
  強き心は戦いの中にこそあります。また戦いの中にこそ諸天の守
 護もあります。諸天の守護も、所詮、その人の信心によります。

               2004/04/12(月)  どん兵衛の館にて


  地域により差はあるけど、間に合ったかなぁ...(^ ^ヾ


座談会御書一覧に戻る