崇峻天皇御書
1174頁14行〜1174頁15行

【本文】

  一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、
 不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人
 の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜と
 いふ


【内容】

  この御書は、四条金吾が同僚から妬みを受け、身の危険にさらさ
 れている状況のなか、建治3年9月11日、聡明で慎重な言動が大
 事であると指導されたお手紙です。
  今回の範囲では、まず、釈尊一代の説法の肝心は法華経であり、
 その修行の肝心は不軽品であると仰せです。そして、万人に尊い仏
 性があることを信じて、なにがあろうとも、すべての人々を敬った
 不軽菩薩の実践は、釈尊の出世の本懐が人の振舞にあることを示し
 ていると仰せです。現実の中で、どう振舞っていくのか(善知識で
 受けとめるのか、悪知識で受けとめるのか、また、自身の弱い心に
 勝つのか、負けるのか、友の悩みに同苦できるのかどうか)ここに
 修行の真髄があると言えましょう。
  最後に、理性をもって自身を制御し、価値を見出していける賢さ
 が人間であり、目先の利害や感情に振り回される愚かさは畜生だと
 仰せになっています。
  私達も、大聖人の仰せになるところの人間として、賢明な振舞で
 創価完勝の年を飾っていきましょう。

               2004/01/17(火)  どん兵衛の館にて


  座談会御書のアップ、今月も忘れてました。 m(_ _;)m


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