可延定業書
986頁11行〜986頁14行

【本文】

  法華経の第七の巻に三千大千世界の財を供養するよりも手の一指
 を焼きて仏・法華経に供養せよと・とかれて候はこれなり、命は三
 千にもすぎて候・而も齢もいまだ・たけさせ給はず、而して法華経
 にあわせ給いぬ一日もいきてをはせば功徳つもるべし


【内容】

  この御書は弘安2年、今の千葉県市川市に住んでいた富木常忍の
 奥さんが病に苦しんでおられることを聞いた大聖人が「定業ですら
 妙法の力で転換し、寿命を延ばすことができる」と激励され、1日
 でも長生きして功徳を積んでいくよう指導されたお手紙です。
  今回の範囲では「あなたは今世で法華経にあうことができたので
 す。それ自体、福運のあることです。1日でも長生きしたならば、
 それだけ功徳を積むことができるではないですか」と言われていま
 す。寿命を延ばすことのできる御本尊があるんやから、あなたの命
 が病気に負けたらあかん!生き抜いて、人のため、法のために尽く
 していきなさい!と大聖人が激励されていると思います。
  最後に大百の抜粋になりますが、池田先生は「一人一人が生ある
 かぎり、妙法を唱えに唱えきりながら、広宣流布へ、広宣流布へと
 いう情熱の一念を、あかあかと燃やし続けていきたい。その鍛えあ
 げられた強き強き信心の心こそ、生死の苦をも悠然と乗り越えてい
 ける唯一の原動力である」と指導されています。
  この原動力をもって、力強く生ききっていきましょう。

               2003/12/09(火)  どん兵衛の館にて


  座談会御書のアップ、今月も忘れてました。 m(_ _;)m


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