聖人御難事
1190頁7行〜1190頁9行

【本文】

  各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なか
 れ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野
 干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり

【内容】

  この御書は弘安2年10月1日、熱原の法難の最中に門下一同へ
 与えられた激励のお手紙です。
  師子王の心とは、なにものをも恐れない勇気のことで、師子王そ
 のものが百獣の王だから無敵の存在であり、どんな状況になろうと
 弱気になったり、臆病になったりはしないんです。常に勇気を出し
 て「負けてたまるか!断じて勝つ!」という強い一念こそ師子王の
 心であり、学会精神であると思います。
  今、衆院選に向けての法戦の真っ只中ですが、世間では自民党対
 民主党のようなイメージでささやかれ、未だに学会や公明党の批判
 さえ耳にするのが現状です。まさに「彼等は野干のほうるなり」の
 通りであり、我々池田門下生は「師子の吼るなり」のごとく、正義
 の言論戦を勝ち取っていきましょう。
  池田先生は「どんな名刀を持っていても、それを使う勇気がなけ
 れば、敵が現れた時に役に立たない。宝の持ち腐れである。同様に
 御本尊を受持していても、信心が弱く、臆病であれば、本当の大功
 徳は受けられない」と指導くださっています。
  この御書にふれた一人ひとりが、今日よりは「師子の吼るなり」
 のごとく、堂々と、楽しく勝つための戦いをしてまいりましょう。

               2003/10/07(火)  どん兵衛の館にて


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