高橋殿御返事
1467頁5行〜1467頁5行

【本文】

  其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ、仏種は縁に従って
 起る是の故に一乗を説くなるべし

【内容】

  この御書はいつ、誰に与えられたお手紙なのかは不明ですが、富
 士方面の中心者やった高橋さんへのお手紙と推察されてます。この
 御書は別名を「米穀御書」といい、米を供養する場合でも謗法の者
 へは供養したらあかんと戒められ、法華経の行者への供養は慈悲の
 中の大慈悲となるといわれてます。
  今回の範囲は、久々に短いもんやからホッとしてはる方も多い思
 うねんけど、大聖人の門下として、また池田門下生としての自覚と
 責任を述べられてます。
  まず、「その地域の広宣流布は、あなたに任せましたよ。だから
 あなたの自覚と主体性で、責任をもって進めてくださいね。」って
 大聖人から言われてます。家庭や地域、職場など、自分が縁する環
 境すべてが「その国」や思います。自分の生命が変われば環境も変
 わるという依正不二の原理の通り、より強情な信心で自分が「その
 国」を変革していくんだという自覚と責任感が必要や思います。
  次に、すべての方に仏性があるねんけど、その仏性も仏縁によっ
 てはじめて開花することができると言われてます。そして、私たち
 が仏縁となって仏法を語っていくことが大事や言われてます。
  他の誰でもない、自分が主体と自覚し、真心と誠実の対話、そし
 て、池田門下生としての振る舞いを堂々と展開していきましょう。

               2003/07/27(日)  どん兵衛の館にて


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