【内容】
この御書は、建治3年3月、身延の地で、当時静岡県沼津市に住
んでいた妙法尼という婦人部の方に与えられたお手紙です。この妙
法尼さんは、夫や兄に先立たれながらも純真な信心を貫かれた方で
現在の婦人部のみなさんのように教養溢れる方と言われています。
今回の範囲では、「本尊」と「題目」の関係を端的に教えられて
おり、唱題によって顕した生命が仏の姿であると仰せです。また、
自身の仏の生命のみならず、自身を取り巻く環境の仏性をも呼び顕
すことができると仰せになっています。
例えば、誰かが、私の名前を呼んだなら、私はその呼ばれた方向
へ振り向きます。なにかな?と思って生命もそちらに向かいます。
同じように、自分自身の仏の生命も、呼ばれれば返事くらいはして
くれます。(笑) どうやって呼ぶのかというと、御書に「己心の
妙法蓮華経を本尊と」云々とあるように、仏性の名前が「妙法蓮華
経」なので、南無妙法蓮華経と唱題をすることが、仏を呼び顕すと
いうことになります。また、その唱題によって梵天・帝釈など諸天
の仏性も呼び顕されると仰せになっていますので、自身を取りまく
環境すべてが自分を守ってくれる働きになります。また依正不二の
原理から考えると、守ってもらうだけではなく、環境をも変革でき
るということになります。
広宣流布のため、自身の宿命転換のため、朗々とお題目を唱えて
生命力を満々と涌かせて、勝利の人生を送っていきましょう。
2003/06/02(月) どん兵衛の館にて
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