日眼女造立釈迦仏供養事
1187頁6〜1187頁8行

【本文】

  譬えば頭をふればかみゆるぐ心はたらけば身うごく、大風吹けば
 草木しづかならず・大地うごけば大海さはがし、教主釈尊をうごか
 し奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき

【内容】

  この御書は、四条金吾の奥さんである日眼女さんが、37歳の厄
 年を迎え釈尊の木像を造立し大聖人に御報告し、御供養したことに
 対する御返事です。お手紙の中で、当時、多くの人々が阿弥陀仏を
 本尊としている中で、釈尊像を造立したことを称賛され、また、法
 華経のみが女人成仏を説いていることを強調され、祈りは三世に渡
 ると仰せになっておられます。
  今回の範囲では、頭を振れば髪が動き、大風が吹けば草木が動く
 という人間の振舞や自然現象の譬えをひかれて、物事の根本を動か
 せば一切の状況を変革できるとの道理を示されてます。
  教主釈尊とは、私達にとっては御本尊のことですから、御本尊を
 ゆさぶり動かす強情な一念で南無妙法蓮華経と唱えるならば、どん
 なに難しそうに見える困難も乗り越えることができると仰せです。
 くれぐれも、仏壇をゆするのではなく、一念でということですから
 勘違いをされませんように...(^ ^ヾ
  祈りとして叶わざるなしの御本尊を受持している我々は、強き一
 念で、また楽観主義で、一切を動かしていきましょう。

               2003/04/07(月)  どん兵衛の館にて


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