種種御振舞御書
 910頁17〜911頁 1行

【本文】

  仏滅後・二千二百二十余年が間・迦葉・阿難等・馬鳴・竜樹等・
 南岳・天台等・妙楽・伝教等だにも・いまだひろめ給わぬ法華経の
 肝心・諸仏の眼目たる妙法蓮華経の五字・末法の始に一閻浮提にひ
 ろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけしたり、わたうども二陣三陣
 つづきて迦葉・阿難にも勝ぐれ天台・伝教にもこへよかし

【内容】

  この御書は、蒙古の国書が日本に伝えられた文永5年から、身延
 入山までの9年間の大難の様子や大聖人の御振る舞いを述べられて
 いることで有名な御書です。
  当時、現在の千葉県の婦人部にあたる光日房という方に送られた
 お手紙で、この方は、子供とご主人に先立たれましたが、大聖人の
 指導、激励により純真な信心を貫かれた方です。
  今回学ぶ範囲では、まず、過去、正法時代、像法時代の行者です
 ら弘めることのできなかった法華経の肝心、南無妙法蓮華経を、命
 にもおよぶ大難を乗り越え、大聖人が広宣流布の道を切り開らかれ
 たことを述べられています。そして「二陣三陣と」と大聖人が呼び
 かけられているように、弟子として広宣流布を目指し、異体同心に
 して、また師弟不二の信心に励んでいきなさいと仰せになっておら
 れます。
  時は流れ昭和の時代、初代牧口先生から第二代戸田先生へ。そし
 て、第三代池田先生へと師弟不二の戦いにより、広宣流布の大道が
 脈々と受け継がれ、確実に前進してきました。
  現在では、池田先生により、御書の通り全世界へと広宣流布の大
 道が切り開かれています。私たち弟子も「二陣三陣」と続いていけ
 るよう、あの「大阪の戦い」に続いていけるよう、四者一体となっ
 て、「今ふたたびの陣列」により、正義の言論戦を断固、勝ちとっ
 ていきましょう。

               2003/02/02(日)  どん兵衛の館にて


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