南条殿御返事 |
【本文】 いものかしら・河のり・又わさび・一一・人人の御志承り候いぬ、 鳥のかいこをやしなひ・牛の子を牛のねぶるが如し、夫れ衣は身を つつみ・食は命をつぐ、されば法華経を山中にして読みまいらせ候 人を・ねんごろに・やしなはせ給ふは、釈迦仏をやしなひまいらせ 法華経の命をつぐにあらずや |
【内容】 このお手紙は、南条時光ら3人の信徒が、大聖人へ御供養の品々 贈られたことに対し、建治2年3月18日、大聖人が55歳の時に 身延の地で、認められた御礼のお手紙です。 ちょうど、大聖人が三大秘法の大仏法を確立される闘いを展開さ れている時に、南条時光は、すこしでも大聖人のお役に立ちたいと の想いで真心からの御供養に励み、それにたいして大聖人は「釈迦 仏をやしなひまいらせ法華経の命をつぐにあらずや」と仰せになっ ておられます。 なにも、いもやのり、わさびを我が家の仏壇に供えなさいと言っ ているわけではありません。これらの品々で、少しでも大聖人のお 役にたちたいとの「心」が大切なのです。その真心からのご供養が 未来永劫にわたって絶大な福徳になると仰せです。 わたしたちも「少しでも広宣流布のお役に立ちたい」という真心 からの振る舞い、また御供養が絶大な福徳となることは言うまでも ありません。 今日よりは、決意も新たに、共々に、法のため、人のために尽く す広宣流布の戦いに尽くしてまいりましょう。 2002/10/28(月) どん兵衛の館にて |