曾谷殿御返事
1056頁 13〜15行

【本文】

  釈尊は一切衆生の本従の師にて而も主親の徳を備え給う、此法門
 を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及び
 しなり、然どもいまだこりず候法華経は種の如く仏はうへての如く
 衆生は田の如くなり

【内容】

  このお手紙は、建治2年8月に身延の地で認められ、今風に言え
 ば千葉県の市長さんにあたる武士、曾谷殿に与えられたものです。
  本抄は別名を「成仏用心抄」といい、成仏についての要法が説か
 れています。
  今回の範囲では、誰を師と仰ぐのかが大事であると言われていま
 す。また、創価学会の正義、仏法の正義、あるいは、正しい人生の
 あり方を言い切ると、要するに折伏を推し進めて行くと、中傷や迫
 害を蒙るけれど、「忠言耳に逆う」と言われるように、いきなり非
 を指摘されると、指摘された人がムッとするのは当り前だし、それ
 が道理だから、「いまだこりず候」の大聖人の御精神通り、折伏、
 弘教の戦いをすすめることが大事だと言われています。
  最後に、田植えの例を引かれて、相手が信じようと信じまいと、
 その人の生命に仏の種を植え付けること、すなわち下種の実践が大
 事であることを述べられています。
  今回の座談会御書を読んだからには、池田門下生として、相手が
 信じようと信じまいと、なにがあろうとなかろうと、「いまだこり
 ず候」と自身に言い聞かせ、折伏戦を大勝利していきましょう!

               2002/10/02(水)  どん兵衛の館にて


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