【内容】
この御書は、文永10年4月25日、佐渡の一谷で認められ、富
木常忍に送られた書です。この書には、日蓮大聖人が御図顕された
御本尊が末法の法本尊であることが明かされているので、法本尊開
顕の書と言われています。また、この御書は、人本尊開顕の書と言
われる開目抄とともに、日蓮大聖人の根本教義を示された重要な御
書の1つです。
今回の範囲では、釈尊が成仏するために行った修行も、成仏して
からの仏としての果報も、すべて、御本尊に納まっているので、御
本尊を受持することにより、成仏の因と仏の果報を得ることができ
ると仰せです。
こう言えば、なんだ、そんなことかと思うかもしれませんが、こ
れがなかなか難しい。大事なのは受持するということ。御本尊を受
けるだけでは、ダメということです。自らお題目を唱えていく自行
と、妙法を語っていく化他行、すなわち折伏の祈りがあって、信力
行力となり、それに応じて仏力、法力が顕れ、仏の境涯を得ていく
ことができるようになる。
私たちはすでに、一切の功徳が具わっている御本尊を受けている
ので、その歓びと感謝をもって、折伏、弘教に、また新聞啓蒙にと
戦ってまいりましょう。
2002/09/01(日) どん兵衛の館にて
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