立正安国論
32頁 14〜16行

【本文】

  汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ、然れば則ち
 三界は皆仏国なり仏国其れ衰んや十方は悉く宝土なり宝土何ぞ壊れ
 んや、国に衰微無く土に破壊無んば身は是れ安全・心は是れ禅定な
 らん

【内容】

  鎌倉時代当時、大地震等の天変地夭、飢饉、疫病等が相次ぎ、大
 聖人は、その原因を究明するために、一切の経典を閲覧され、その
 結論を当時の権力者(執権)に提示されたのがこの御書です。そし
 て、今回の範囲は立正安国論の全体の結論を述べられた個所です。
 早く邪宗邪義への信仰を止めて妙法に帰していくならば、全世界が
 平和な社会を実現していくことができると仰せです。また、人々の
 生活も心も安定することを明かされています。
  池田先生は「妙法を唱える人が増えれば、その国、その社会は、
 根本的に繁栄のリズムに乗っていく。これほどの永遠的な民衆への
 貢献はない」と指導されています。平和と繁栄を実現するために広
 く妙法を弘通する、その折伏の実践を胸を張って誇りをもってまい
 進していきましょう。

               2002/06/23(日)  どん兵衛の館にて


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