四条金吾殿御返事(梵音声御書) |
【本文】 此の法華経の一字の功徳は釈迦・多宝・十方の諸仏の御功徳を一 字におさめ給う、たとへば如意宝珠の如し一珠も百珠も同じき事な り一珠も無量の宝を雨す百珠も又無尽の宝あり |
【内容】 四条金吾が母の3回忌の追善で大聖人に御供養されたことに対す る御返事です。この法華経によって全ての仏が成仏していることか ら、諸仏の功徳はすべて南無妙法蓮華経に収まっているとおおせに なっています。その功徳の大きさについては、如意宝珠の例えを引 かれています。如意宝珠とは、今風にいうとドラえもんのポケット のように、なんでも(功徳が)出てくるって感じでしょうか。大聖 人は、如意宝珠は一珠でも無量だから、二珠も百珠も同じとおおせ です。逆に言えば一珠がいかに大事かがうかがわれます。一編のお 題目の中に何を込めるのか。深き一念によるお題目のすごさ、その 一編一編の繰り返しが大事ではないでしょうか。別の御書に「叶ひ 叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず」とおおせに なっています。信力、行力が仏力、法力になることを自覚して自行 化他の信心に励んでいきましょう。 2002/05/30(木) どん兵衛の館にて |