上野殿御返事 |
【本文】 抑今の時・法華経を信ずる人あり・或は火のごとく信ずる人もあ り・或は水のごとく信ずる人もあり、聴聞する時は・もへたつばか りをもへども・とをざかりぬれば・すつる心あり、水のごとくと申 すは・いつも・たいせず信ずるなり、此れはいかなる時も・つねは ・たいせずとわせ給えば水のごとく信ぜさせ給へるかたうとし・た うとし |
【内容】 壮年部や男子部の得意な「火の信心」と婦人部や女子部が得意と する「水の信心」について述べられています。先生のスピーチを聞 いた時、また指導や激励を受けた時は、「よーし、やるでぇ!」と 燃え立つばかり思えども、家に帰り着くころには、「明日から頑張 ろう!」とややトーンダウンして、そのままズルズルと...でも 大聖人は、この御文からもわかるように水の信心を称えられていま す。なにかあれば頑張るけどもという人は多いと思いますが、なに がなくとも水が流れるごとく持続の信心が大切とのことです。 観点を変えて見ると、火の信心は、なにかきっかけ(縁)にふれ て燃え立つ、いわゆる受動的信心に対し、水の信心は日々発心の能 動的信心と言えるかと思います。どちらが素晴らしいことかは、地 区内の壮年・男子部と婦人・女子部を比べてみると一目瞭然かも。 2002/05/07(火) どん兵衛の館にて |