心に残った御書の一節



【折伏・姿勢】


 彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには
                   「立正安国論」24頁3行

 早く天下の静謐を思わば須く国中の謗法を断つべし
                   「立正安国論」30頁6行

 須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今
 生人界の思出なるべき
               「持妙法華問答抄」467頁18行

 権実雑乱の時法華経の御敵を責めずして山林に閉じ籠り摂受を修行
 せんは豈法華経修行の時を失う物怪にあらずや
                 「如説修行抄」503頁18行

 とてもかくても法華経を強いて説き聞かすべし、信ぜん人は仏にな
 るべし謗ぜん者は毒鼓の縁となつて仏になるべきなり
               「法華初心成仏抄」552頁14行

 かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じ
 く法華経を弘むべきなり
                  「寂日房御書」903頁7行

 利剣をもて・うりをきり大風の草をなびかすが如し
               「種種御振舞御書」918頁10行

 強敵を伏して始て力士をしる
                   「佐渡御書」957頁8行

 行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我
 もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば
 一文一句なりともかたらせ給うべし
                「諸法実相抄」1361頁11行

 いかなる大善をつくり法華経を千万部読み書写し一念三千の観道を
 得たる人なりとも法華経の敵をだにも・せめざれば得道ありがたし
            「南条兵衛七郎殿御書」1494頁16行
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【祈り・姿勢】


 但し妙法蓮華経と唱へ持つと云うとも若し己心の外に法ありと思は
 ば全く妙法にあらず麤法なり
                  「一生成仏抄」383頁6行

 此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行に功徳として来らざる事なく善根
 として動かざる事なし
                  「聖愚問答抄」500頁2行

 定業すら能く能く懺悔すれば必ず消滅す何に況や不定業をや
                  「可延定業書」985頁2行

 先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にか
 かる重苦に値い候へば地獄の苦みぱつときへて死に候へば人天・三
 乗・一乗の益をうる事の候
                「転重軽受法門」1000頁3行

 秘薬なりとも毒を入れぬれば薬の用すくなし
              「四条金吾女房御書」1109頁2行

 南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さわりをなすべきや
                「経王殿御返事」1124頁7行

 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法
 蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや
              「四条金吾殿御返事」1143頁5行

 譬えば頭をふればかみゆるぐ心はたらけば身うごく、大風吹けば草
 木しづかならず・大地うごけば大海さはがし、教主釈尊をうごかし
 奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき
           「日眼女造立釈迦仏供養事」1187頁6行

 ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候
              「四条金吾殿御返事」1193頁2行

 此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ち
 て南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり
               「日女御前御返事」1244頁9行

 叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず
             「日厳尼御前御返事」1262頁11行

 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひ
 ぬ事はありとも日は西よりいづるとも・法華経の行者の祈りのかな
 はぬ事はあるべからず
                  「祈禱抄」1351頁18行

 皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり
                 「諸法実相抄」1360頁8行
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【姿勢・心得】


 巍巍堂堂として尊高なり
                  「開目抄下」211頁11行

 鉄は火に値わざれば黒し火と合いぬれば赤し木をもって急流をかけ
 ば波山のごとし睡れる師子に手をつくれば大に吼ゆ
                   「開目抄下」233頁4行

 然る間・仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我
 が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり
                 「一生成仏抄」383頁14行

 名聞名利は今生のかざり我慢偏執は後生のほだしなり
               「持妙法華問答抄」463頁16行

 受けがたき人身をうけ値いがたき仏法にあひて争か虚くて候べきぞ
               「持妙法華問答抄」464頁13行

 所詮・仏法を修行せんには人の言を用う可らず只仰いで仏の金言を
 まほるべきなり
                 「如説修行抄」502頁13行

 浅きは易く深きは難しとは釈迦の所判なり浅きを去つて深きに就く
 は丈夫の心なり
                  「顕仏未来記」509頁8行

 一丈のほりを・こへぬもの十丈・二十丈のほりを・こうべきか
               「種種御振舞御書」912頁11行

 行解既に勤めぬれば三障・四魔・紛然として競い起る
               「種種御振舞御書」916頁14行

 鉄は炎打てば剣となる賢聖は罵詈して試みるなるべし
                  「佐渡御書」958頁14行

 必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれ
 なり
              「兵衛志殿御返事」1091頁16行

 師子王は前三後一と申して・ありの子を取らんとするにも又たけき
 ものを取らんとする時も・いきをひを出す事は・ただをなじき事な
 り
                「経王殿御返事」1124頁4行

 つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし、法華経の剣
 は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼうたるべし
               「経王殿御返事」1124頁10行

 受くるは・やすく持つはかたし・さる間・成仏は持つにあり
              「四条金吾殿御返事」1136頁5行

 法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし現世安穏・後生善所とは是な
 り
              「四条金吾殿御返事」1143頁3行

 いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず
             「四条金吾殿御返事」1163頁15行

 百二十まで持ちて名を・くたして死せんよりは生きて一日なりとも
 名をあげん事こそ大切なれ
               「崇峻天皇御書」1173頁13行

 師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干の
 ほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり
                 「聖人御難事」1190頁7行

 月月日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし
                「聖人御難事」1190頁11行

 なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし
             「四条金吾殿御返事」1192頁15行

 自身仏にならずして父母をだにもすくいがたし・いわうや他人をや
                 「盂蘭盆御書」1429頁5行

 鎌倉より京へは十二日の道なり、それを十一日余り歩をはこびて今
 一日に成りて歩をさしをきては何として都の月をば詠め候べき
                  「新池御書」1440頁5行

 夫れ浄土と云うも地獄と云うも外には候はず・ただ我等がむねの間
 にあり
             「上野殿後家尼御返事」1504頁9行

 聴聞する時は・もへたつばかりをもへども・とをざかりぬれば・す
 つる心あり
                「上野殿御返事」1544頁9行
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【信心・団結】


 総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体
 同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云
 うなり
             「生死一大事血脈抄」1337頁12行

 異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし
                 「異体同心事」1463頁2行

 日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・
 一定法華経ひろまりなんと覚え候、悪は多けれども一善にかつ事な
 し、譬へば多くの火あつまれども一水にはきゑぬ、此の一門も又か
 くのごとし
                 「異体同心事」1463頁5行
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【真理・本質】


 悪知識と申すは甘くかたらひ詐り媚び言を巧みして愚癡の人の心を
 取つて善心を破るといふ事なり
                  「唱法華題目抄」7頁16行

 辛きこと蓼の葉に習い臭きことを溷厠に忘る
                  「立正安国論」24頁16行

 蒼蝿驥尾に附して万里を渡り碧羅松頭に懸りて千尋を延ぶ
                   「立正安国論」26頁4行

 寂光の都ならずば何くも皆苦なるべし
               「持妙法華問答抄」467頁16行

 言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり
           「三世諸仏総勘文教相廃立」563頁13行

 一切の物にわたりて名の大切なるなり
                  「寂日房御書」903頁1行

 病の起る因縁を明すに六有り、一には四大順ならざる故に病む・二
 には飲食節ならざる故に病む・三には坐禅調わざる故に病む・四に
 は鬼便りを得る・五には魔の所為・六には業の起るが故に病む
              「太田入道殿御返事」1009頁5行

 其の経の中の法門は其の経の題目の中にあり
              「曾谷入道殿御返事」1057頁8行

 本心と申すは法華経を信ずる心なり、失うと申すは法華経の信心を
 引きかへて余経へうつる心なり
                  「兄弟抄」1081頁11行

 火にたきぎを加える時はさかんなり、大風吹けば求羅は倍増するな
 り、松は万年のよはひを持つ故に枝を・まげらる、法華経の行者は
 火と求羅との如し薪と風とは大難の如し
              「四条金吾殿御返事」1136頁8行

 依報は影のごとし正報は体のごとし・身なくば影なし正報なくば依
 報なし・又正報をば依報をもつて此れをつくる
                  「瑞相御書」1140頁6行

 よからんは不思議わるからんは一定とをもへ
                「聖人御難事」1190頁18行

 夫れ運きはまりぬれば兵法もいらず・果報つきぬれば所従もしたが
 はず、所詮運ものこり果報もひかゆる故なり
              「四条金吾殿御返事」1192頁2行

 大難なくば法華経の行者にはあらじ
               「椎地四郎殿御書」1448頁5行

 大悪は大善の来るべき瑞相なり
                  「減劫御書」1467頁5行

 たとひ智慧は・かしこき・やうなれども師によりて我が心のまがる
 をしらず
                   「三沢抄」1487頁8行

 とにかくに死は一定なり
                「上野殿御返事」1561頁2行
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【学会精神】


【学会精神】

 詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん、身子が
 六十劫の菩薩の行を退せし乞眼の婆羅門の責を堪えざるゆへ、久遠
 大通の者の三五の塵をふる悪知識に値うゆへなり、善につけ悪につ
 け法華経をすつるは地獄の業なるべし、大願を立てん日本国の位を
 ゆづらむ、法華経をすてて観経等について後生を期せよ、父母の頸
 を刎ん念仏申さずば、なんどの種種の大難・出来すとも知者に我義
 やぶられずば用いじとなり、其の外の大難・風の前の塵なるべし、
 我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等
 とちかいし願やぶるべからず
                   「開目抄下」232頁1行


 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたる
 べし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざ
 れ、我が弟子に朝夕教えしかども・疑いを・をこして皆すてけん、つ
 たなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし
                   「開目抄下」234頁7行

 これはさてをきぬ日蓮を信ずるやうなりし者どもが日蓮がかくなれ
 ば疑ををこして法華経をすつるのみならずかへりて日蓮を教訓して
 我賢しと思はん僻人等が念仏者よりも久く阿鼻地獄にあらん事不便
 とも申す計りなし、修羅が仏は十八界我は十九界と云ひ外道が云く
 仏は一究竟道我は九十五究竟道と云いしが如く日蓮御房は師匠にて
 おはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべしと云んは
 螢火が日月をわらひ蟻塚が華山を下し井江が河海をあなづり烏鵲が
 鸞鳳をわらふなるべしわらふなるべし
                  「佐渡御書」960頁17行

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